
- 木工品・竹工品
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大館曲げわっぱ オオダテマゲワッパ
天然秋田杉の美しい木目と、軽く滑らかな木肌が魅力。薄く削った杉板を煮沸して曲げ、山桜の皮で縫い留める伝統技法により、弁当箱やおひつなど機能美に優れた器が作られます。1980年(昭和55年)、国の伝統的工芸品に指定されました。
Description / 特徴・産地
大館曲げわっぱとは?
大館曲げわっぱ(おおだてまげわっぱ)は、秋田県大館市を中心に作られている曲物(まげもの)です。1980年(昭和55年)に国の伝統的工芸品に指定されました。
秋田杉の明るい木肌と美しい柾目を生かし、薄く加工した杉板を曲げて成形することで生まれる、軽やかで端正な造形が特徴です。軽くて扱いやすく、木ならではの温かみのある手触りも魅力の一つです。
白木仕上げの弁当箱やおひつは、木がご飯の余分な水分を適度に吸収し、湿度を調整する働きがあるとされています。天然木を使用しているため適切な手入れが必要ですが、丁寧に扱うことで長く使うことができます。
伝統的なおひつや弁当箱、盆などに加え、現在ではカップや菓子器、小物入れなど、現代の暮らしに合わせたさまざまな製品も作られています。
History / 歴史
木を薄く加工して曲げる「曲物」の技術は古くから日本で用いられており、大館市内でも1100年以上前の曲げ物の器が発見されています。現在につながる大館曲げわっぱが産業として本格的に発展したのは、江戸時代に入ってからです。
1602年(慶長7年)、佐竹義宣が徳川家康の命によって常陸国から秋田へ国替えとなり、その後、大館では佐竹氏の一族による城下町の整備や産業振興が進められました。17世紀後半には、豊富な秋田杉を生かした産業として曲げわっぱの製作が奨励され、下級武士の副業としても広まったことで、産地として発展していきました。
大館で作られた曲げわっぱは、地域内だけでなく各地へ出荷され、日常生活に使われる器として広く流通するようになりました。秋田杉を薄く加工し、熱湯で柔らかくして曲げ、山桜の樹皮で接合部分を縫い留める伝統的な技法は、職人たちによって受け継がれてきました。
戦後は生活様式の変化や、金属製・樹脂製の生活用品の普及などによって需要が減少し、生産は一時縮小しました。その後、天然木の素材感や伝統的な製法が改めて評価され、弁当箱やおひつをはじめ、現代の暮らしに合わせたさまざまな製品が作られるようになっています。
1980年(昭和55年)10月16日には、国の伝統的工芸品に指定されました。現在も、秋田杉の美しい木目を生かした曲げ加工と、山桜の樹皮による縫い留めなどの技法が受け継がれ、大館を代表する工芸品として生産されています。
Production Process / 制作工程
- 1.製材・部材取り
曲げわっぱに使用するのは、木目が整い、曲げ加工に適した秋田杉で、十分に乾燥させた材を使用します。天然素材であるため、同じものはなく素材の見極めや木取りは重要な工程になります。
次に、丸太を大割り・小割りし、木目がまっすぐ通った柾目材を取ります。その後、作る製品に合わせて必要な厚さと長さに加工します。
製品の大きさや材料の厚みに合わせて、板の両端にある接合部分を斜めに薄く削り、重ね合わせやすいように整えます。 - 2.煮沸(しゃふつ) 材料を一晩水につけておき、加工前に15分間程度の煮沸が必要です。数年間の乾燥を経た材料を曲げ加工しやすくするためには煮沸の温度管理が重要で、温めて柔らかくなってからカーブをつける工程に入ります。
- 3.曲げ加工 温めて柔らかくなった材に曲げわっぱ独特のカーブをつけるため、丸く硬い型に巻きつけます。または、ゴロと呼ばれる型に杉材を挟み、ゴロリと動かして丸みをつけてから製品の型に巻きつけて成形する場合もあります。
- 4.乾燥・接着・樺縫い(桜皮とじ) 形が決まったら木製の挟み具で固定し、およそ2昼夜乾燥させてから材料の接合部分を薄く削る「つま取り」を行います。接合部は接着剤を付けて再度、木挟で3時間ほど固定して接着です。加工した山桜の樹皮で縫い留めてから、やすり掛けをして表面仕上げを行います。桜皮の縫い方は、接合部を補強するとともに、曲げわっぱの意匠上の特徴にもなっています。
- 5.底入れ・組み立て・仕上げ
曲げた側板の内側に底板をはめ込むための溝を作り、底板の大きさや収まりを確認しながら丁寧に調整します。位置が決まったら接着剤を薄く塗り、底板をはめ込んで固定します。はみ出した接着剤をきれいに拭き取り、十分に乾燥させます。
白木仕上げの場合は、表面や縁を整えて完成です。製品によっては、木地の表情を生かしながら柿渋や漆などを施して仕上げることもあります。仕上げ方法は製品や工房によって異なり、それぞれの用途や意匠に合わせて選ばれます。
Representative Manufacturers / 代表的な製造元
有限会社 柴田慶信商店 ユウゲンガイシャ シバタヨシノブショウテン
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創業1964年 (昭和39年)
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定休日土曜日、日曜日、祝日
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営業時間10:00~17:00
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住所
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HP
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電話0186-42-6123
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見学可 / 要事前問い合わせ
Facility Information / 関連施設情報
大館郷土博物館
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住所
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電話0186-43-7133
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定休日月曜日(祝日の場合は翌日)
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営業時間9:00~16:30(入場16:00まで)
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アクセス大館駅からバス約15分(獅子ヶ森環状線乗車、獅子ヶ森バス停下車)、大館駅からタクシーで約10分
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HP
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