写真提供: 沖縄観光コンベンションビューロー
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琉球漆器 リュウキュウシッキ
鮮やかな朱漆と黒漆の対比に、堆錦・沈金・箔絵・螺鈿など多彩な加飾を施す華やかさが特徴。なかでも、漆と顔料を練った素材を貼り付けて文様を表す「堆錦」は琉球漆器独自の技法です。1986年(昭和61年)、国の伝統的工芸品に指定されました。
Description / 特徴・産地
琉球漆器とは?
琉球漆器(りゅうきゅうしっき)は、沖縄県那覇市、浦添市、糸満市、沖縄市、豊見城市、中城村、南風原町などで作られている漆器です。1986年(昭和61年)3月12日に、国の伝統的工芸品に指定されました。
琉球漆器の大きな特徴は、鮮やかな朱塗りや黒塗りと、多彩な加飾技法です。なかでも「堆錦(ついきん)」は琉球で生み出された独自の技法で、漆と顔料を練り合わせて餅状にした材料を薄く延ばし、文様の形に切り抜いて器物の表面に貼り付け、線彫りや彩色などを施して仕上げます。
このほか、夜光貝やアワビなどの貝を用いる「螺鈿(らでん)」、漆面に文様を彫って金箔や金粉を施す「沈金(ちんきん)」、漆で描いた文様に金箔を貼る「箔絵(はくえ)」などの技法が用いられます。
木地にはデイゴ、エゴノキ、センダン、ガジュマルなど、沖縄で利用されてきた木材が用いられます。下地にはニービなど沖縄産の材料も使われ、木地づくりから塗り、加飾まで地域の素材と技術を生かして発展してきました。
椀、盆、重箱、皿、茶器などの日用品のほか、東道盆や装飾品、美術工芸品なども作られています。現在も伝統的な技法を受け継ぎながら、アクセサリーや現代的な生活用品など新たな用途にも技術が生かされています。
History / 歴史
写真提供: 沖縄観光コンベンションビューロー
琉球漆器の起源は明確ではありませんが、沖縄では14世紀頃には漆器の制作技術が発達していたと考えられています。中国との交易をはじめ、東アジアや東南アジアとの交流を通じてさまざまな漆芸技法を取り入れ、琉球独自の漆器文化へと発展していきました。
1427年(応永34年)には、明の皇帝が琉球から漆を購入させた記録が残っており、15世紀頃には琉球で漆や漆器が重要な交易品となっていたことがうかがえます。また、琉球王国の外交文書には、中国、朝鮮、東南アジア、日本などとの交易に漆工芸品が用いられていた記録も残されています。
琉球王府では、漆器制作を管理する組織として貝摺奉行所が置かれました。とくに1609年(慶長14年)の薩摩侵攻以降、王府は貝摺奉行所を中心に漆器の生産体制を整え、幕府や諸大名への献上・贈答品、冊封使をもてなすための什器など、高度な漆工品を制作しました。
16世紀から17世紀には、朱漆や緑漆に沈金を施した作品や、朱漆に螺鈿を施した作品が作られました。17世紀から18世紀にかけては黒漆地に細かな螺鈿を施す作品も発達し、18世紀以降には朱漆を基調として沈金、箔絵、堆錦など多様な加飾技法が用いられるようになりました。
1879年(明治12年)の沖縄県設置によって琉球王府の生産体制は終わり、漆器制作は民間の工房や企業へ移りました。
第二次世界大戦では産地が壊滅的な被害を受けましたが、戦後まもなく生産が再開されました。駐留米軍関係者向けの土産品などの需要にも支えられながら産業が再建され、新しい素材や量産技術も取り入れられました。
1986年(昭和61年)3月12日には、琉球漆器が国の伝統的工芸品に指定されました。現在も堆錦、螺鈿、沈金、箔絵などの伝統技法が継承され、沖縄を代表する漆工芸として制作が続けられています。
Production Process / 制作工程
- 1.木地(きじ)作り
琉球漆器の主な木地は重箱や膳を作る指物(さしもの)木地と、椀や盆の形にする挽物(ひきもの)木地です。木は半年ほど乾燥させたものを使用します。
指物木地作りは、板に接着剤を塗って組み立てて乾燥した後カンナで削って製品の形にする作業です。
挽物木地作りには、木を輪切りにしたものを使う「竪挽き(たてびき)」と、縦に切った木を使う「横挽き」があります。 - 2.下地付け 表面の傷や亀裂、小さな穴などを丁寧にニービ下地で埋めます。ニービ下地とは、小禄砂岩と生漆(きうるし)を混ぜたものです。目の粗いデイゴの木に塗るのに丁度よく、その後に島尻泥岩粉と生漆を混ぜたクチャ下地を塗って乾燥させます。
- 3.水研ぎ 水をかけながら砥石やペーパーで砥ぐ工程です。粗めのペーパーから始めて、だんだんと細かいペーパーに変えながら研いでいきます。下地や塗りの間に数回繰り返します。
- 4.中塗り 「上塗り」の仕上がりを良くするために、上塗りと同色の顔料を混ぜた漆を塗ります。
- 5.上塗り
生漆を攪拌しながら適度に加温して水分を減らす「くろめ」を行い、塗りに適した精製漆を作ります。漆に朱色の顔料を混ぜ合わせた、とろみのある液を和紙でろ過するとできるのが上塗り漆です。
「上塗り」は作品の状態が判断される作業になるため、こしの強い刷毛で一つ一つ丁寧に塗ります。塗る時の気温や天候が漆器の出来栄えに影響するため、職人の熟練した技が生きる工程です。細かい埃や気泡などを細い針のようなもので繊細に取り除き、乾燥します。回転風呂に入れて、上下を回しながら漆が垂れない状態を保つことが必要です。漆の乾燥時の湿度によって色に黒ずみが出たり漆が縮んだりするため、慎重に湿度管理を行います。 - 6.加飾
琉球漆器は多彩な加飾技法があるのが特徴で、「螺鈿(らでん)」・「沈金(ちんきん)」、「箔絵(はくえ)」、「堆錦(ついきん)」などがあります。
「螺鈿(らでん)」は、夜光貝やアワビ貝を使用した加飾です。貝を薄く削り、絹針を使用して模様の形に切ったものを器に貼って、その上から漆を塗ります。漆が乾いたら貝が現れるまで木炭やとの粉と油を混ぜたもので砥ぎ、最後に鹿の角でつくった粉で艶出しをする技法です。
「沈金(ちんきん)」は、彫った線に金箔を埋め込んで模様を描きます。沈金刀で器に映した模様を線彫りし、彫った線に「くろめ漆」を擦り込み、乾かないうちに金箔を押さえるように貼り付ける技法です。乾燥させて拭き取ると線に金箔が残ります。
「箔絵(はくえ)」は、器に写した絵を「べんがら漆」で縁取ってから模様の中を塗り、半乾きの時に金箔を貼ります。余分な金箔を筆で落とすと、金色の模様が残るという技法です。その後充分乾燥させてから、黒漆を使って輪郭線を描いて完成させます。
「堆錦(ついきん)」は、精製漆と顔料を練って堆錦餅を作り、薄く延ばして文様の形に切り抜きます。
Representative Manufacturers / 代表的な製造元
角萬漆器 カクマンシッキ
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定休日日曜日
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営業時間10:00~18:00
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住所
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HP
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電話098-943-3810
Facility Information / 関連施設情報
てんぶす那覇
写真提供:沖縄観光コンベンションビューロー
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住所
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電話098-868-7810
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定休日第2・4月曜(※休日の場合は翌平日が休館)、年末年始
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営業時間火~日曜 9:00~22:00 / 月曜 9:00~18:00(祝日を除く)
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アクセス沖縄都市モノレールで空港より15分、牧志駅下車徒歩5分
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HP
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