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名古屋節句飾 ナゴヤセックカザリ
“晴れの日”に華を添える
江戸時代から続く優美な技術
Description / 特徴・産地
名古屋節句飾とは?
名古屋節句飾は、子どもの誕生を祝い健やかな成長を願う節句行事になくてはならない装飾品です。衣裳着人形(衣装着人形)、幟旗(のぼりばた)類、雪洞(ぼんぼり)といった3種の工芸品から成っており、私たちがなじみのある品も多く含まれています。例えば、桃の節句に飾るひな人形や、端午の節句に空を泳ぐ鯉のぼりも名古屋節句飾の技術で作られる品のひとつです。
中でも衣裳着人形は、二大産地と称される京都や東京にも引けを取らない発展を見せ、かつ、それら東西の折衷様式が見られるのが特徴。名古屋独特の大幟や腹部を鮮やかな黄色とした「黄腹の鯉」が特徴の幟旗類、木曽檜や松といった木工素材に美濃和紙・小原和紙など中部地区が誇る良質な材料を用いて作られる雪洞とともに、中部という地の利を活かして地域特性を随所に取り入れ、東西それぞれから好まれる多様な製品が産み出されてきました。
History / 歴史
尾張徳川家の城下町として、名古屋では江戸前期より各種の工芸技術が発達。節句用の雪洞は提灯製造の一環として活発に作られており、衣裳着人形と幟旗類は江戸後期に「尾張年中行事絵抄」という記録本に年中行事として記されるまでに発展しました。大正5年(1916年)に確立された技法は、節句飾の先進地である京都を凌駕するともいわれるほどで、工芸的に高度なものとなっています。
原材料の主たるものは明治36年(1903年)から伝統的に使用。また、多くの分野にわたる技術者を産地内に有することで、一貫生産を行う体制が築かれていきました。
節句行事が一般家庭でも親しまれるようになったこともあり、販路は全国へと拡大。名古屋節句飾の品々は、現在も名古屋と岐阜両県で製造されています。
Production Process / 制作工程
- 【衣装着人形】1.頭づくり・胴づくり 藁の芯に紙を巻き、胴と腕を針金で通します。
- 【衣装着人形】2.衣装づくり 着物を仕立てます。
- 【衣装着人形】3.着せ付け 襟、袴、装束を着付けしていきます。
- 【衣装着人形】4.振り付け、仕上げ 手を取り付け、人形の動作や形を整えます。最後に頭を装着し、完成です。
- 【幟旗類(鯉のぼり)】1.枠掛け・筒引き・染め 生地に顔料で着色していきます。
- 【幟旗類(鯉のぼり)】2.天日干し・水洗い 染め上がった生地を天日干し、のりを水で洗い流します。
- 【幟旗類(鯉のぼり)】3.縫製・口輪付け 染めあげた生地を鯉のぼりの形に裁断し、縫い合わせていきます。最後にひれや口輪を付けます。
- 【雪洞】1.火屋(ほや)づくり、骨づくり、組み立て 竹や木曽檜などで骨格を作ります。
- 【雪洞】2.塗り、内貼り、絵付け 火屋の内側に正絹(しょうけん)を貼ります。正絹などの上に、絵具や墨を使って絵を描きます。
- 【雪洞】3.金具装着 照明器具を取り付け、完成です。
Representative Manufacturers / 代表的な製造元
有限会社山田人形店 ヤマダニンギョウテン
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創業1946年 (昭和12年)
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代表山田 泰男
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営業時間9:00~18:00
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住所
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HP
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電話0568-21-0173
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見学可 / 前日までに予約が必要
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